独身者にとって望ましい、理想の間取りとは、どういったものでしょうか?
第4回は、お風呂についてです。
死ぬ直前までずっとその家に住むのか、70歳まではその家でそのあとはもっとコンパクトな家にさらに買い換えるのかなどでだいぶ違いますが、とりあえずここはずっとそこに住むを想定して考えてみます。なぜなら、あなたが買い換えるにしても、後の人が「使い勝手がいいな」と思ってもらえないと高く売れませんから。
(1) 風通しがよく、防犯セキュリティもよい。
(2) 掃除がしやすい。
(3) 光熱費があまりかからない。
(4) お風呂に入っていて、リラックスできる。ストレスが取れる。
(5) 安全である。
などでしょう。
(1)では、水回りのうち、お風呂はどうしても水分が多いので、こもりがちのレイアウトですと、かび臭くなってしまいます。カビとりは素人には難しいので、予防を大切にして、風通しがよいほうがいいでしょう。できれば、窓があるほうがいいでしょう。朝風呂が好きな人は東に窓があると、朝日をあびてお風呂を楽しめます。定年後でも楽しいお風呂になるでしょう。
(2) (1)でカビがこないようにしたほうがいいといいましたが、掃除しやすいというのも大切です。これは、おそらく浴室内の壁や床材にかなり依存します。昔風のタイルはかわいいですが、目地の掃除などが面倒です。忙しい方には、現代的なユニットバスをおすすめします。ユニットバスというと、「3点ユニット」を想像される方がいますが、お風呂と浴室や洗面が同じ空間なるのを示すのではなくて、あくまで工法です。事前に、工場などでカスタムされたユニットを現場に持ち込んで組み立てます。タイルのお風呂のようにその場で長い日数をかけて1点1点作るのとは違います。大手メーカーでは、これらのユニットバスの表面はすべりにくく、よごれも落ちやすい工夫がしてあります。
他に、浴室温風暖房器などがありますと、雨の日に浴室で洗濯物が乾かせます(電気代はかかってしまいますが)。仕事が忙しく、夜しか洗濯できないとい方にはぴったりです。
(3)の光熱費は、働いているときはあまり気にならなくても、リタイアしますとただでさえ不安定な年金から、毎月払わなければいけません。できれば、増えないように努力して癖をつけておくといいでしょう。お風呂の蓋は必ずする、さめないように節約グッズを使う、シャワーとお風呂は使い分けるなどが考えられます。
(4)の場合、お風呂に入っていて、1日の疲れを取ると翌日の意欲がでてきますね。肩こりや腰痛も軽くなります。できれば、1坪以上のお風呂がいいでしょう。あまり狭いと、万一足が悪くなったとき、自分で入れなくなってしまいます。また浴室もあまり寝室と遠いと、年を取ったときに大変です。間取りの位置などもよく専門家の意見を聞いて決めましょう。
若いときはシャワーだけで済ませる人も多いと思いますが、できればきちんと浴槽につかってリラックスしましょう。せっかく家を買ったり、リフォームするのですから、いいお風呂に入りたいです。
(5)になりましたが、安全であるというのが一番です。滑りやすい床や、おぼれそうになる浴槽、寒暖差でショック死しそうな浴室と脱衣室などは問題外ですね。他に、窓から泥棒が入らないようにセキュリティも大切です。お風呂で殺人なんてのは、大変残念なことです。
冬になると、小さいなストーブなど暖房器をおけるようにするとよいでしょう。浴室暖房器は、やはりあるといいでしょう。あらかじめ温めておいて、少し暖かい空気が脱衣室にもくるようにしておくと危険度が下がります。また手すりなどもあるとよいでしょう。
なお、すけすけの総ガラス張浴室などは、すぐ飽きてしまったり、防犯上危険なので、あまり変わったことはしないことをおすすめします。すぐ普通のお風呂に再リフォームするというケースが多いようです。
| カビやすいときは、スチームクリーナーで落とせば、効率的に掃除ができます。
壁などは、ハンディタイプのほうがいいと思います。 |
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| 浴室暖房器は、老齢の人にはあると便利です。
仕事のある若い方にも、洗濯物の乾燥に便利です。 |
| 本物のジャグジー、バブルバスは200-300万円くらいしますが、コンパクトなものもあります。
ジェットバスで血行がよくなりますので、疲れもすっきり。 |
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