8月は、引き続き、ハイブリッドティーやフロリバンダの2番花、3番花が咲きます。
ただ、秋にきれいに咲かせるには、少し休ませるほうがよいので、ちょっと惜しいですが、蕾は摘んでしまいましょう。
特に今年購入した新苗などは、摘蕾して休ませてあげるほうがいいでしょう。
8月は30度以上になることも多く、真夏日が続きがちです。水枯れしないように注意しましょう。
鉢や土の表面をみて、乾いているようなら、1日2回水やりをしてもかまいません。
園芸初心者にとっては、8月も7月に続いて、なかなか難しい月です。
8月のお手入れは、主に6つです。
(1) 病害虫対策のため、薬剤散布などをしましょう。
家庭園芸の場合、なかなか農薬をまくのは抵抗がある人もおいでだと思います。ですので、好みや庭の条件にもよりますが、薬剤による病害虫予防などもしましょう。
薬剤のタイミングや、濃度、取扱などは、必ず説明書をよく読んで実施しましょう。でないと、皮膚がかぶれたり、バラのほうが枯れたりしてしまいます。
農薬に抵抗のある方は、コンパニオンプランツを植える、あるいは庭のチェックを頻繁にして、虫がでてきたら、手やピンセットなどでこまめに捕りましょう(これを、テデトールなどといったりします)。
高温ですので、うどん粉病や黒星病は少しましになります。その分、回数を減らしてもかまいません。
なお、ハダニは暑さや湿気も気にせず、繁殖しますので、そちらを重点的に対応されてもよろしいでしょう。
(2) 四季咲きバラは、秋の花を咲かせるための夏剪定をします。
ハイブリッドティーやフロリバンダ、シュラブローズの一部などは、四季咲きや繰り返し咲きです。四季咲きとはいえど、主に咲くのは春と秋です。しかも、秋の花のほうが色がきれいにでる品種もありますので、多くのバラ園芸家の楽しみです。秋花をできるだけ、そろえて咲かせるために、夏剪定の時期を調整して実施します。
遅咲きのバラは、8月末頃から行います。早咲きのものは、9月上旬にします。そうしますと、ほぼ同じ時期に花が咲きそろってきれいです。
(3) 草取りなどをします。
雑草は抜き取ったら、コンポストのある方は、まとめてコンポストで処理させるのもよいでしょう。
バラの落葉などは、黒星病の菌や害虫の卵がついていることが多いので、廃棄するほうがよいでしょう。
(4) 水やり
夏の暑さがだんだん厳しくなり、すぐ水枯れしやすくなってきますので、鉢植えはだいたい1日1回はやることになります。
庭植えの場合は、特にやらないでもかまいませんが、あまり何日も晴れて雨が降らないようでしたら、水やりもしてあげてください。
よくない水やりは、ほんの申し訳程度にあげるというものです。やるときは、きっちり、たっぷりを水やりしましょう。
出張や旅行などででかける場合は、ペットボトルを利用した水やりグッズや、濡らした新聞を株元に置くなどという方法もあります。2,3日程度でしたら、そういった対策をしておけば大丈夫でしょう。
ベランダや屋上など、昼間高温になりやすく、強風で乾いた状態になりやすい場所は、鉢の下にすのこを敷く、空き鉢をひっくりかえしてその上に鉢を置くなど、コンクリートから鉢底を離す工夫をしましょう。かなり乾燥がましになります。
(5) マルチング
特にどうしてもというわけではありませんが、ベランダガーデンなどで乾燥がひどいようなら、株元にマルチングをしてもよいでしょう。園芸店で、マルチング素材が売っていますので、それを使うとよいでしょう(マルチング材によっては、白アリがつきやすいものもあるので、それは避けましょう)。主なマルチング素材は、稲わら、腐葉土、ピートモス、バークチップなどです。
(6) 夏の元肥を施します。
7月に追肥をしていなかった場合、8月上旬に実施しましょう。
肥料は、株元から30cmほど離してまきます。ぐるりと円周状に与えます。土の表面を少し耕して土と混ぜてやるとよいでしょう。
鉢植えの場合は、置き肥と液肥をやるというのでかまいません。
一季咲きのつるバラやオールドローズの場合は、秋花がもともと咲かないものですので、やらないでもかまいません。
■ 読み物連載 8月の記事
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連載: 新・小さな庭を育てる日記<90> 2013年8月28日 ~夏剪定前半~
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連載: 新・小さな庭を育てる日記<83> 2013年8月5日 ~夏バラ開花中3~
連載: 新・小さな庭を育てる日記<82> 2013年8月2日 ~夏バラ開花中2~ | 用土は、バラ専用のものが一番簡単です。ふかふかなのがバラに最適。
肥料もバラ用のものだと配合がよいでしょう。
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