12月に入ると、たいていのバラは休眠状態になります。
ただ、最近は温暖化で、12月に入っても咲くバラもあるようです。ゆっくりゆっくり花が開き、特別な贈り物をもらったような、お得な気分になります。
(とはいえ、ちょっと株はお疲れ気味かもしれませんが。)
ですが、冬は来年の春を楽しむためにとても大切な作業が目白押しです。お気に入りのバラを探して、大苗も買いたい時期です。人気品種はすぐ売れてしまいます。
12月のお手入れは、主に7つです。
(1) つるバラの剪定と誘引
誘引をはずして、古い枝を刈り取ります。古い枝には、花がつきにくくなりますので、枯れた枝や3年目のシュートなどは剪定します。
混みすぎた枝も剪定します。
つるバラの先は、20-30cmほど剪定します。
剪定し終わると、枝を横に倒して、フェンスやポールなどに誘引します。誘引は、麻紐などを利用します。窓枠や雨樋などにワイヤーをはって、そこに麻紐などで縛るとよいでしょう。
葉は、全て落とします。このようにしますと、害虫や病気が越冬しにくくなります。
(2) 大苗の植え付け
(3) 鉢の植え替え
2年に1度程度、鉢の苗の植え替えをします。土の栄養が減っていますので、土替えをします。
このとき、コガネムシなどの幼虫がいないか、苗の根の生育状態などを確認しましょう。
根が密集しすぎているときは、軽くほぐして、古い根を一部切り取ります。そのようにして、新しい根を出させます。
(4) 草取りなどをします。
雑草は抜き取ったら、コンポストのある方は、まとめてコンポストで処理させるのもよいでしょう。
バラの落葉などは、黒星病の菌や害虫の卵がついていることが多いので、廃棄するほうがよいでしょう。
(5) 水やり
鉢植えは表面が乾いたら、たっぷりやってください。冬は、週に1,2度くらいでよいでしょう。ただし、油断して水枯れさせてはいけませんので、注意しましょう。
庭植えの場合は、特にやらないでもかまいません。
(6) 施肥
寒肥を与えます。有機肥料などを根もとにまきます。少し掘って、施肥し、軽く土をかぶせるとよいでしょう。
地植えの場合は、株元から少し離れたところに、浅目に掘って肥料を与え、土をまぜるようにします。
(7) 一番のお楽しみ: 来年の構想を練る
今年の育成結果を反省して、来年育てたい品種や庭の構想を練ります。最も楽しいシーズンです。
たとえば
場所が適さなかった苗を、植え替えする。
気に入らない苗の抜き取り。
新しい苗の取り寄せ、購入など。
■ 読み物連載 12月の記事
連載: 新々々 テラスハウスの庭を育てる日記<54> 2016年12月11日 ~来年の庭の計画~
連載: 新々々 テラスハウスの庭を育てる日記<53> 2016年12月11日 ~冬咲きのバラ(2)~
連載: 新々 もっと小さな庭を育てる日記<55> 2015年12月31日 ~大みそかは庭の大掃除と鉢植え替え・・・~
連載: 新々 もっと小さな庭を育てる日記<35> 2014年12月15日 ~玄関前のヴィオラ苗植え込み~
連載: 新・小さな庭を育てる日記<06> 2012年12月26日 ~菜園の失敗と年越し~
| 用土は、バラ専用のものが一番簡単です。ふかふかなのがバラに最適。
肥料もバラ用のものだと配合がよいでしょう。
日陰でお悩みの方に 光合成の力を高めて、苗の力を自然に引き出します。 |