これから1年ほどにわたって、小さな手つかずの庭を設計し、バラを植え、庭を育てていく経過を連載でみなさんにお伝えしたいと思います。
ガーデンデザイナーによっていろいろ流儀はあると思いますが、ここでは一般的な家庭によくある3-5坪ほどの実在の庭をベースに話を進めていきます。
当サイトの閲覧者の方に、なにか「それ使えそう」と思えるところが1つでも多くあればと思います。
第6回は、「土作りをする」 です。
土作りの前に、「草むしり」ですね。8月の様子です。草ぼーぼーです。これをやっつけないといけません。
面倒だという場合は、便利屋さんや地域のシルバーセンターさんにお願いするのも手です。お金がまわって、日本経済が活性化し、あなたの手間も省けます。お互いメリットがあることなので、なんでも自分でやることはありません。
草むしりが終わるとやっと、本当に植物を植えられます・・・・といいたいところなのですが、ここの土は固いようです。どうももう何年も使われていないらしく、石ころごろごろ、スコップをいれても硬くて掘り返すのも大変です。
そこで花壇と菜園に使うところを一通り耕します。目立つ石ころは取り除きます。別のところにひと塊りにしておくと、あとで再利用ができます。砂利敷きしたいところなどにちょうどいいかもしれません。
土に、石灰をまきまして、すきこんでおきます。これで1週間ほどおいておきます。石灰は消毒的な意味と土壌改良の意味があります。石灰は酸性に偏りやすい土をアルカリ化、中和させます。地下茎の育成環境も整います。
他に、有機肥料もすきこんでおきます。今回は、肥料以外に米ぬかなどもすきこんでおきました。米ぬかには善玉菌が含まれますので、病気になりにくい環境を作ります。
作業が終わりましたら。しばらく(1週間ほど)寝かせます。他の土となじむのを待つのです。まあ、庭はのんびりとやったほうが成功するようです。「自然と調和する」というのがガーデニングの醍醐味ですから。
ついでに、日当たりの悪い庭のすみに穴を掘りまして、コンポストにすることにしました。生ゴミや剪定屑などをそこに捨てます。ときどき、ひっくりかえしまして熟成させます。団子虫などがやってきて、立派な土にしてくれるでしょう。これで腐葉土になります。
というところで、第8回は終わり。
次回は、区画を考えていきたいと思います。
連載内容:
■ 関連リンク: バラの育て方
PR: バラの苗を植えましょう。
|