これから1年ほどにわたって、小さな手つかずの庭を設計し、バラを植え、庭を育てていく経過を連載でみなさんにお伝えしたいと思います。
ガーデンデザイナーによっていろいろ流儀はあると思いますが、ここでは一般的な家庭によくある3-5坪ほどの実在の庭をベースに話を進めていきます。
当サイトの閲覧者の方に、なにか「それ使えそう」と思えるところが1つでも多くあればと思います。
第10回は、「仮植えして全体を見る」 です。
さて、下準備もできましたので、プランにあわせて苗を植えてみましょう。
本格的に植える前に、プランで決めた植栽のとおりに仮植えしてみます。手持ちのガーデニング資材も、あてがってみます。
庭のテーマは、英国庭園でホワイトガーデンです。シンメトリーなデザインにしていますので、おおむね左右対称にガーデニング資材を配置します。
実はこの庭には隠しテーマがあり、「アリスの赤と白の庭」というのです。アリスは不思議の国のアリスで、Aはハートの女王様で、赤のバラを植えます。Bは、アリスの白のバラです。こっちがホワイトガーデンです。白い花や銀葉を植える予定でカラーリングしています。
他に、もともと持っていたピンクや紫のバラ、青い花、黄色のバラなどもありますので、E,C,Dの位置に配置することにしました。うち、Eは、壁にも近く、通行人には見えませんので、秘密のつるバラ園ということで、一季咲きのつるバラを固めることにしました。Cは既成の樹木を目立たなくするように、ハニーサックルなどのつる植物を植えました。Dは風水にあわせて西に黄色い花をということで、黄色のバラを配備することにしました。クレマチスも高さ的に伸びることがわかっていますので、後ろ側に地植えしました。
中央に手持ちのレンガを敷きます。手前にも通路としてレンガを敷きます。
中央には左右にシンメトリーに、テラコッタ鉢、大小を扇形に配置します。小型のオベリスクも2つありますので、これもシンメトリーに配備します。
一度、俯瞰してみてみましょう。こんな感じになりました。
2つのイタリア大鉢のラティスには、バラを誘引してあります。左右対称で、門のつもりです。
門ですので、小道を通しました。
しばらく地植えにするつもりがないので、バラは鉢に植えてあります。新苗のバラは成長をみないといけませんので、手前に鉢で並べました。日当たりがいいし、軒先で大切に育てます。
小道の右側は、ホワイトガーデンで、白いバラと白い花の球根や宿根草を植えました。カラーリーフは明るい緑のものや、銀葉、斑入りリーフを集めました。
小道の左は、ブラック&レッドガーデンです。赤と黒、刺し色で紫のバラを集めました。カラーリーフも銅葉など色の濃い葉を集めました。
ですが、問題点があります。
レンガの並びがまっすぐで退屈。小さい庭なのでせまく見える。
中央の小道の視線の先に、フォーカルポイントがない。
手前の部分が土がかかりやすい。黒星病になりやすくなってしまう。
なので、少し修正してみましょう。
ウォーターガーデンがほしかったので、水鉢を中央のフォーカルポイントに持ってきました。低い位置ですと見にくいので、台を置いて位置をあげています。
小道は、左の奥に導くように少し曲げてみました。狭い庭の場合、奥行きを感じさせるために「曲げる」というのは基本ですね。
手前の部分は、化粧砂利を敷きました。ちょうど2袋ほどありましたので、ちょうどいいくらいでしょう。
ついでに、白いビオラ、パンジーと紫のビオラを買ってきまして、花壇に植えました。
アリスの庭がテーマですので、もともと持っていたうさぎの置物を配置しました。
とりあえず、いったんこれで落ち着きました。
このあと、様子をみて、新しい苗を追加する予定です。
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