これから1年ほどにわたって、小さな手つかずの庭を設計し、バラを植え、庭を育てていく経過を連載でみなさんにお伝えしたいと思います。
ガーデンデザイナーによっていろいろ流儀はあると思いますが、ここでは一般的な家庭によくある3-5坪ほどの実在の庭をベースに話を進めていきます。
当サイトの閲覧者の方に、なにか「それ使えそう」と思えるところが1つでも多くあればと思います。
第9回は、「区画を整理して植栽を決める」 です。
ごちゃごちゃと好き勝手な色の花の植物をばらばらに植えるよりも、せっかくですので、区画ごとにカラーリングと日当たりの好き嫌いを配慮することにしました。もちろん、視線の高低差も配慮しないといけませんので、この区画は植栽の高低も考えて配置することにします。
連載<2>で Must/Wantを整理しましたが、作りたいのは英国風ローズガーデンです。
そこで、土地の形状を活かして扇型の花壇にしましたが、英国風ですから、ここは英国らしく、左右でシンメトリーにしています。素材としてテラコッタやオベリスク、ラティスなども活用していきたいと思います。
そこでこのようにしてみました。
(A) 右側扇型花壇の隣家に近いほう(東側)は、レッド&ブラックガーデンで赤バラと黒い花中心。
(B) 右側扇型花壇の道路(西側)に近いほうは、ホワイトガーデンで白バラ中心。
(C) 庭の奥は既存樹を活かしながら、気に入らないものはつるバラとつる植物、クレマチスなどで隠す。
(D) パステルカラーのピンク系バラを鉢で配置してみました。
(E) 一季咲きのつるバラを背景として配置することにしました。
他に、世話の手間を考えて手前軒先は養生が必要なバラ鉢植えを並べることにしました。バラによっては、つぼみのまま腐ってしまうものもありますので、全部を花壇に植えないほうがいいものもあります。
連載内容:
■ 関連リンク: バラの育て方
PR: バラの苗を植えましょう。
|