もし、一戸建てを買うつもりなら、あるいはマンションを買うつもりであっても、ガーデニングスペースがあるところを最初から狙うのは、長い目でみてよい選択です。
緑は、じりじりと照りつけるアスファルトやコンクリートの照り返しから、あなたを守ってくれますし、もし果樹であれば、ちょっとした季節の恵みを与えてくれます。小さな野菜プランターからは、朝食のサラダの1皿もあなたに与えてくれます。
とはいえ、仕事が忙しくて手間がかけられないという方も多いと思いますので、おひとりさま快適ラボからの1つのおすすめは、
「シンボルツリーを1本植えよう」
というものです。それも、欲張りに、「大きめの鉢に1本」さらに「花も実もできる」「大きくなりすぎない広葉樹」をご提案したいと思います。
どうしてかというと、理由を述べます。
(1) 大きめの鉢植えなら、日当たり位置を失敗しても、移動させることができるし、マンションでも育てられる。
(2) 花も実もできるものなら、春は花を楽しみ、夏または秋は実を楽しめますので、2度お楽しみがあります。
(3) 大きくなり過ぎない広葉樹というのは、リビングやダイニングの目隠しになる程度の大きさで、夏は木陰として部屋の室温をあげないようにしてくれますし、冬は葉が散って、太陽を部屋にいれてくれます。落葉樹の多くは、紅葉するので、花、実以外に紅葉も楽しむことができますから、年に3度の楽しみです。
落葉といっても、1,2週の間に落葉してしまうことが多いので、御休みの日に1,2度 落ち葉掃除をすれば、まあまあそれですむことでしょう。
じゃあ、具体的にどんな木があるの? というと、
ジューンベリー、チョコレートベリー、ブルーベリーなどがあげられます。なお、ブルーベリーは1本だけだと結実しにくいので、違う品種が2本必要になってしまいます。アルプス乙女(小型のりんご)などに挑戦されてもいいかもしれません。花の形が面白いのであれば、マルベリー(いわゆる桑の実)もよいでしょう。こちらもジャム、生食ができます。
(チョコレートベリーの花(左)と実(右) 生食はできず、煮てジャムにして食べます。アントシアニンたっぷりで、老化防止効果があります。) | |
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もちろん、実が食べられるものと指定しなければ、選択肢は非常に広がります。たとえば、人気のシンボルツリーは、次のようなものです。
ヒメシャラ、夏椿、ハナミズキ、エゴノキ、レモン、ミカン、リンゴ、梨、ハコネウツギ、バイカウツギ、ソヨゴ など。
よくみかけられるコニファーなどは、すぐ伸びて大きくなりすぎるし、いい匂いですが、針葉樹ですので年中落葉して、案外と落ち葉掃除が面倒です。また、目隠しにこだわるあまり、面している室内が過剰に暗くなったりします。マンションは隣や下のフロアに飛び散ったりしますと迷惑になりますので、よく考えて買いましょう。
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