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■ 歯痛・口の違和感とうつ病の関係


胃痛や頭痛、肩こり、腰痛などは、うつ病患者によく見られる症状です。ですが、「こんな症状まで!?」というのに、歯痛や口の違和感などもあげられます。理屈的には、自律神経の乱れから来ていますので、ある意味、体にでてこない症状はないものはないといっていいかもしれません。

ここでは、うつ病や双極性障害など気分障害の、意外な症状の1つとして歯痛と口の違和感について、説明します。


1つめの歯痛は、見た目上、あるいは歯科医でレントゲンを撮ったとしてもまったく悪いところのない歯が痛むことです。歯の部分については、歯の根元の人もいれば、よくある中央の虫歯になりやすいくぼみの人もいますし、あきらかにつるっとして白いきれいな歯の横腹部分の人もいます。いずれにしろ、見た目でもレントゲンでも悪いところは全くみつかりません。
しかし、当人にとっては「歯を抜いてほしい」とまで思い込むほどの人もいるくらいです。
こういった場合、歯科医でなんらおかしいところがないと判断された時点で、精神科や心療内科に相談に行ってください。うつ病などの気分障害、自律神経失調などの可能性が高いでしょう。
なお、事前に歯科医で唾の量が多いか少ないか測定してもらっておくとよいでしょう。

2つめは、歯そのものでなく、舌や歯茎など口内全体に、痛みや気持ち悪さ、違和感を感じる場合です。口腔内セネパスチーといわれます。口の中に限った、特殊な感覚で、ある人は「口にしゃもじのような異物が入っている」「ざらざらと砂をかむ感じ」「粉が口の中に入っているような感じ」「口の中がすごく敏感になった感じ」「ご飯を食べるとどれも米粒が固く感じる」「食べたものが、かむたびに口の中で小さくなるのがすべて感じる」「歯の一本一本がすべて感じる」などと、人それぞれです。口の渇きを感じる人もいますので、加齢や更年期障害などのドライマウスと似ている症状が出る人もいます。

水を飲んだり、ガムをかんだり、紙切れを1枚歯に挟むだけで、この違和感は軽減されます。
ドライマウスになって、口の中の水分が少ないとよけいにこれらの違和感が強く感じられますので、唾が増えるように指導されたり、歯磨きやうがいなどを推奨されることもあります。
水以外では、ノンカフェインのお茶(麦茶など)でもかまいませんが、コーヒーや緑茶などは唾が増えず、ほとんどが尿として排出されますので、避けたほうがいいでしょう。ほかに、飴などは口の中がねっとりしがちなので、避けたほうがいいでしょう。

口に意識が集中しすぎるとよけいに違和感が気になり過ぎますので、他に気を紛らすようにするのも手です。

虫歯を治療した後から、口腔内セネパスチーが発生することが多く、関連性があるようです。ただし、根本理由はわかってはいません。

心療内科や精神科で、薬物治療を受ける場合は、気分安定剤のリボトリール錠が予防薬として使われることが多いようです。治療薬としては、ビ・シフロール錠などが処方されます。ただし、どちらも眠気を催したり、ふらっとなったり、胃腸の調子が悪くなるなどの副作用が出ることがあります。眠気を催す場合は、自動車や機械の運転をしないようにしましょう。
最初、少量から始めて、量を増やしていくことがあります。
(ビ・シフロールはもともとはパーキンソン病の薬ですが、むずむず脚病などにも処方されます。気分障害については、保険適用外なので注意してください。)






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Create: 11/24/2015 Update: 04/21/2017
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