事例研究 | 広告]
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事例の件名 | ケーススタディ: 自己中心的な言動が目立ち、職場で孤立してしまった |
状況や現象 | Gさん、女性32歳。大学卒業後アルバイトを何箇所か続け、一年前にコールセンターの契約社員になった。
勤め始めて少したつと、出社時間に職場に電話をかけてきて「体調不良なので休みます」「熱があるので医者に行きます」など、休むことが増えた。休みの後に出社すると具合悪そうにしていることが多い。
仕事を頼むと、「これはできません」「習ってないのでわかりません」と断ることが多い。少しきつめに注意をすると、すぐ泣いたりすねたりする。
雑談などにはすぐ加わってきて話しかけてもらえないと、機嫌が悪くなる。
周囲が扱いに困って受診を勧めた。 |
本人が困っていること | 本人は困っていない
本人は困り感はあまりなく、周りの人たちに対して申し訳ないという気持ちもあまり感じていない。周囲に対して「~してくれない」という言葉が多い。 |
周囲(上司・同僚・家族等)が困っていること | 勤怠が悪い
いきなり休まれたり、頼んだ仕事を断られたりして周囲は振り回されている。やめさせることもできず、腫れ物に触るように接している。 |
考えられる病気の可能性 | 人格障害 |
当人や周囲がやったことがいいこと、解決のヒント | 心療内科 医師の見立ては人格障害とのこと。カウンセリング中心の治療方針となる。環境調整としては、周囲が構わないように心掛けることが必要。
上司や同僚、後輩は、Gさんのようなタイプをまじめに対応していると自分の仕事が効率ダウンしたり、まじめな人のほうがうつ病になりかねません。この場合は、「ふーん、そうなんですかー、じゃあ、これすぐにやってね」的に話をきいているようなふりをしながら、スルーして、セルフケアするような態度が必要でしょう。仕事は報酬を得ている以上、やれる範囲に工夫してやらせるべきでしょう。
当人がこれ以上仕事をやれない場合は、事実関係を記録して、一定の懲罰対処や解雇などに段階的にもっていく必要もあるかもしれません。
当人にとっては、社会的な福祉制度がありますので、自分の問題を受け入れて、何とか社会常識の範囲に近く持っていく必要もあるでしょう。 |
備考 | |