事例研究 | 広告]
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事例の件名 | ケーススタディ: 仕事に自信があったのに、勉強との両立が難しく適応障害に |
状況や現象 | Cさん、男性22歳。専門学校を優秀な成績で卒業、電車車両の整備会社に就職。
仕事は専門性が高く、専門分野の試験も定期的に受ける職種。仕事の傍ら、勉強もしなければならない環境。
Cさんは優秀だったため、周囲からの期待も高く、プレッシャーも感じていた。
しかしCさんは仕事にも勉強にも自信があり、自分でもこなせていると思っていた。専門学校時代野球部の選手だったこともあり、体力的にも自信はあった。
ところが仕事が急激に忙しくなり、勉強も進まない状態になって仕事に行くのがつらくなってしまった。 |
本人が困っていること | 自分の意識と実際の実力のずれ、違和感
自分に自信があったのに、「できない自分」になってしまって悔しい思いが強く、自分の現状を受け入れることができない。 |
周囲(上司・同僚・家族等)が困っていること | 勤怠の悪化; 普通の成果を出せない
期待を寄せていた上司としては、少し休んで元気になってほしいと考え、産業医を受診することを勧めた。 |
考えられる病気の可能性 | 適応障害 |
当人や周囲がやったことがいいこと、解決のヒント | 産業医→心療内科 産業医の勧めで心療内科を受診。
適応障害の診断で一ケ月の休職、服薬治療となる。 |
備考 | 学生時代から優秀な評判がある人が、大きなストレスにぶつかったときに、無力感や「こんなはずでは」と自分の思っている自分のイメージと実際の実力とにギャップを感じてしまいます。
人生は長いし、世の中にはもっとできる人もいるのですから、割り切って「今の自分を受け入れる」「ハードルを高くしすぎない」などの柔軟な考え方も取り入れないといけないでしょう。
仕事のレベルが高くなればなるほど、「思ったようにいかない」ことや「理論と実践に大きなギャップがでる」などと割り切ることも必要でしょう。 |