事例研究 | 広告]
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事例の件名 | ケーススタディ: インターネットゲームにはまり、出社できなくなった |
状況や現象 | Fさん、男性21歳。高校卒業後就職したが長く続かず、転々と職を変え、今は携帯電話の販売会社に勤めている。
高校時代からインターネットゲームをする時間が長く、長期の休みなど昼夜逆転の生活になっていた。就職してすぐは生活態度も良くなるのだが、やがてインターネットゲーム熱がぶり返し、深夜明け方まで没頭するようになり朝起きられず、出社できなくなってしまう。
現職に就いてからも、ひと月ほどで朝起きるのができなくなってしまった。上司からきつく注意され、受診を勧められた。 |
本人が困っていること | 眠れない, 勤怠の悪化, 眼の痛みやドライアイ
自分でもこのままではいけないと思ってはいる。しかし帰宅すると「少しだけ」と思ってPCを開けてしまう。インターネットゲームを始めると抑制がきかなくなり、止まらなくなってしまう。明け方ごろ床に就くが興奮して寝付けない。 |
周囲(上司・同僚・家族等)が困っていること | 反発的に失言や暴言を何度も繰り返す; 勤怠の悪化; 社内規範を守れない
上司としてもゲーム依存は本人の問題ととらえている。改善ができればいいが、無理であれば仕事を続けさせるのは難しいと考えている。 |
考えられる病気の可能性 | ネットゲーム依存症 |
当人や周囲がやったことがいいこと、解決のヒント | 依存症を扱う心療内科・精神科 環境調整が重要になる。Fさんは家族と同居であるので、母親の協力を得てPCを隠してもらうよう依頼。生活リズムの立て直しを図る。 |
備考 | デジタルネイティブなどと言われる若年層の、スマホ依存症やネットゲーム依存症などの一例です。
この例では、まだ社会人であるため、上司や同僚から注意を受けており、親も治療に協力的です。
若年層では、ネチケットなどを誰からも教わらず、先にインターネットにはまったり、ゲームの表現力がアップしているため、リアルとネットの違いをうまく自分で意識できない若者もいます。
この場合も、依存症になっていますので、病気回復の期間が長くなり、失職しかねません。
人によっては、アルコール中毒のように、ゲームやインターネットを取り上げると暴言や暴力を見られることもあります。 |