お庭にバラを配置するのに、たぶん一番やりやすく、ポピュラーなのは、フェンスや塀沿いに仕立てることだと思います。
フェンスや塀にバラが植えてありますと、いくつかのメリットがあります。
(1) トゲがあるので、防犯の意味のあるフェンスや塀がさらに強化される。
(2) 家の窓が庭から近くても、外からの視線をかわせる。あるいは、簡易的に目隠しになる(冬は落葉してしまいますので、完全な目隠しではありません)。
(3) 外観・美観がよくなるので、家のグレードが上がって見える。
(4) 街の景観もよく見えるので、散歩するご近所の方を喜ばせたり(あるいは褒められたり)、その周囲の不動産価値があげられたりといった期待ができる。
ぜひ、お庭になにも飾っていないフェンスや塀がありましたら、その足元にバラを植えてください。
[左: パーゴラ、 右: 木製フェンス]
[土壁の例]
■ フェンス・塀沿いに向いたバラの品種と育て方
フェンスや塀には、比較的目隠し効果の高い背の高いものから、どちらかというと防犯で乗り越えにくいための低いめのフェンスや塀があります。
高さや幅にあわせて、図鑑の樹高データともチェックしながら、ぴったりなのを探してみてください。
品種としては、主に横張に育つといわれているものや、シュラブローズ、半つるバラなどが向いています。
面積がある庭の場合は、複数株を植えて、違う色の花を楽しんだり、早咲き・遅咲きで長く楽しんだりするとさらによいでしょう。
(1) フェンスや塀の高さと伸びる予定の樹高、つるの長さなどをイメージして選びましょう。複数植える場合は、つるバラの場合は1mくらい離して植えます。木バラなどを連続して植える場合は、50-80cmごとでもいいでしょう。
Why:
近すぎるとお互いの成長を邪魔し合ってしまいます。つるバラは上が伸びる分、地下の根もたくさん伸ばしてやらないといけません。
(2) 隣家が近い場合は、あまり長く伸びすぎる品種は避けたほうがいいかもしれません。例: モッコウバラ。
Why:
隣家の塀を超えて伸びすぎると剪定に迷惑をかけてしまったり、落葉で邪魔になったりしますので注意しましょう。
(3) 塀の場合は、方向によっては日が当らないので、バラの株を育ててから植えるなどするほうがよい。
Why:
いきなり小さい株を植えると日当りが悪いときは成長も遅いので、日向でよく成長させてからのほうがいいでしょう。最悪、枯れるかもしれません。
(4) 防犯期待の場合は、トゲがない品種はやめておくほうが無難です(計画的に強盗にはいってくる場合は、植物では止められませんので、事前にご理解ください)。
Why:
泥棒よけの実効果より、「この家は入りにくそうだ、時間がかかる」と思わせることが大切です。
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