シュラブローズが大人気です。
シュラブローズとは、1.5-3mくらいに半つる状の枝が伸び、花の形はアンティークタッチのオールドローズ風の花が咲きます。しかも、オールドローズが色幅が限られるのに比べて、シュラブローズは、白、ピンク、黄色、オレンジ、アプリコット、茶色、紫、赤など色も様々です。房咲きになることが多く、株にボリューム感がでます。しかも嬉しい、四季咲きや繰り返し咲きで、年間を通じて何度も咲いてくれます。
代表的なのはイングリッシュローズです。かなり多くのイングリッシュローズは、シュラブローズ系統です。
シュラブローズが人気な理由は、上記の特性のせいもありますが、剪定の仕方で応用範囲が広く、木バラ風にもできますし、つるバラ風にもできることです。また、庭のデザインでつるバラ風に奥側、少し低めの別のシュラブローズを持ってきて、手前に配置するなどして、ふわーっとしたイングリッシュガーデンにぴったりのデザインができるからです。色も様々ですから、絵具のように好きな色を選べます。白バラガーデンにしたければ、白を選べますし、パステルカラー調にピンクと淡いイエローなどだけにすることもできますし、真っ赤なバラだけにすることもできます。
■ シュラブローズの基本の育て方
シュラブローズは、ハイブリッドティーローズのような木バラと基本的には同じです。
(1) 植えるときは、根鉢を崩さないようにして、穴をほって肥料を入れ、その上に土を追加して、株を植えて、土を加えてたっぷりと水やりをします。
(2) 植えた直後は特に気を付けて、水やりをします。やりすぎても根腐れしますので、注意が必要です。
(3) 季節のカレンダーに応じて、毎月やることを実施します。シュラブローズの場合は、繰り返し咲きますので、年間何度かまめに肥料をやらないといけません。
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(4) 剪定については、夏剪定、冬剪定はそれぞれ、木バラと違う点がありますので、下記を参照してください。
■ シュラブローズの夏剪定
おおむねブッシュローズ(木バラ)と同じです。ただし、繰り返し咲きのものは、強く切り過ぎると花がさきませんので、軽めの剪定(整枝)か、咲きがら摘み程度とします。
(1) 生育期ですので、強く切ってはいけません。
(2) 遅咲きのものは早め(8月下旬)に切り、早咲き品種は遅く(9月上旬)切ることで、開花時期を合わせます。
(3) 夏場、あまりに葉を落としてしまった株の場合は、弱るといけませんので、無理に夏剪定をしないようにしましょう。
(4) 樹高を詰めることを剪定の目的にしましょう。
(a) 新しいシュートの場合は、ピンチ処理をして枝分かれしているでしょうから、分かれた場所から、3,4枚葉を残した上で切ります。
ピンチしていないシュートの場合は、箒上に枝がでてしまっているので、下の枝を2本残して、上の枝を切り捨てます。残した2本は、葉を3,4枚つけたところで切ります。
(b) 春に開花した枝の場合、3,4枚の葉を残して切ります。
(5) 枯れた枝や弱った枝幹は、元から取り除きます。残した枝幹についている弱小枝や内側に向いている枝を取り除きます。
■ シュラブローズの冬剪定
おおむねブッシュローズ(木バラ)と同じです。ただし、イングリッシュローズのように、ふわーと小さめの花をたくさん、しなだれるように咲かせるためには、切り過ぎてはいけません。
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(1) 休眠期ですので、強く切ってもいいのですが、しなだれる雰囲気を楽しみたいので、木バラほどは切ってはいけません。
(2) 時期的に、3月にはいると芽が動きはじめますので、2月中旬くらいまでに済ませしょう。
(3) 樹形を整えることと、古い枝や病気の枝を取り除くことを剪定の目的にしましょう。
(a) 枯れた枝や弱った枝幹は、元から取り除きます。残した枝幹についている弱小枝や内側に向いている枝を取り除きます。古い株の場合は、のこぎりなどで切る必要があることもあります。
たとえば、左の絵ですと、
Aは、よく伸びていますので、少し先を剪定します。フェンスやオベリスクがあれば、麻紐などで誘引してもいいでしょう。
Bは、枯れ枝ですので、根もと近くから剪定します。
Cは、懐枝ですし、古い枝ですので、これも根もとから切ってしまいましょう。
(b) 新しいシュートの場合は、活かしておきます。ただ伸びすぎている分は、Aと同じように高さを揃えます。
(c) 病気や害虫が残っているのを避けるため、葉はすべて落とします。
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ぜひ、あなたにあったバラを探してみてください。
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