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ヒロインになったバラ<10> ~ジャンヌ・ダルク~




 小説、映画、漫画、絵画、ゲームなどの題材にも多くなっているフランスの聖女です。

 もともとフランスの農村の素朴な娘だったジャンヌ・ダルク Jeanne d'Arcが生きた時代、15世紀前半、フランスは今のようなヨーロッパの大国ではなく、百年戦争で英国から攻められていて、戦争で疲弊、領土も狭く、黒死病で人口も減少、フランス最大の危機の時代といってもよいほどでした。

 国王シャルル7世は、ランスの大聖堂で戴冠しないといけないのに、英国軍の勢力が強く、国王なのにランスにいけないほど弱体していました。王様なのに、戴冠式が済んでいなければ、正当性が疑われてしまいます。しかも、英国王がフランス王だと主張していたほどですし、多くの戦でフランス軍は劣勢な戦いを続けていました。

 ドンレミ村に生まれた農家の娘はジャンヌは、ある日、なにかの啓示を受けます。「ランスにいって、フランスを救え」という声です。もちろん、ジャンヌにしても、「空耳だろうか」「どうして、えらい貴族たちではなくて、一農民の娘にそんな大それたことができるのだろうか」と不思議に思います。しかし、その声は何度も聞こえてきます。
 そして、ついに敬虔なジャンヌは決心して、それが神のおぼしめしと思い、遠くランスに向かいます。

 国王側にしても、田舎の娘が謁見を願い出ていても、そう簡単には会いません。たとえば、英国からの暗殺者ではないかなど疑うのが普通ですし、片田舎の読み書きもろくにできない娘が、神の啓示を受けたといわれても、詐欺ではないか、戯れではないかなどと不審がるのが当然です。

 そこで国王シャルル7世は、多くの寵臣たちと一緒に会うことにしますが、玉座には家来を座らせて、王様は質素な衣装で寵臣たちに混じって立っていました。しかし、ジャンヌは、なぜかそれが国王だとすぐみつけて、玉座の人物ではなく、混じっていた国王に挨拶をし、やってきた目的を告げます。

 信用を得たジャンヌは、その後、なんら軍事訓練を受けていないのに、男装し、鎧を身に着け、軍に混じって、ランスを開放し、国王の戴冠を援助します。
 その後も、英国軍と戦い、フランスの領土を取り返していきますが、残念ながら、最初の奇跡は続きませんでした。

 ブルゴーニュ公国軍に捕まったジャンヌは、捕虜となりますが、せっかく助けたシャルル7世は彼女を援助してくれません。ブルゴーニュ公国派の司教に、異端審問裁判にかけられてしまい、異端判決を受けたジャンヌは、火刑に処せられてしまいます。火刑というのは、遺体が残りませんから、死刑のやり方の中でも当時としては特にひどい処刑方法でした。彼女の遺骨が聖遺物に扱われないように、二度焼いて、灰を川に流したほど厳しい扱いをされました。

 このように、「オルレアンの乙女」ともいわれたフランスの救国の少女は、19歳の若さで悲惨な最期を迎えます。

 死後、25年後にローマ教皇カリストゥス3世から、彼女の異端裁判のやり直しが命じられ、彼女の名誉は復活されます。
 さらにその後、400年近くも経った1920年には列聖され、フランスの守護聖人の一人として扱われます。

 いまでは、パリやオルレアンなど多くのフランスの地に、ジャンヌの彫像が飾られ、当時彼女が家族と住んでいた家も保存されて記念館となっており、多くのフランス人から慕われています。
このため、フランス、日本をはじめとする多くの国で、小説、漫画、映画、演劇などになっています。

 
 さて、バラは2種類あります。
 1つめは、オールドローズの白バラです。聖女の清らかさが表れています。ジャンヌ・ダルク


ジャンヌ ダルク

 2つめは、黄色のカップ咲きでハイブリッドティーの明るいバラです。ジャンヌ・ダルク


ジャンヌ・ダルク
 
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Create: 02/01/2012 Update: 03/30/2016