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バラ育成Tips集　～水やりの基本～

(1)　表面が乾いたら、たっぷりと水やりする。鉢なら、鉢底から水がしたたるくらい。だいたいの目安として、春、秋は1日1回か、1日おき。夏は毎日か、1日2回。冬は、週1-3回。

Why：　これはなぜかというと、水が鉢表面から、鉢底に流れるときに、水とともに空気も出這入りするからです。根が呼吸しやすくなります。
(2) やってはいけないことは
(A) 乾かないで、ずーっとべちゃべちゃ状態にしてしまうこと。水やりのしすぎもいけません。
Why：　水が多すぎると今度は、根腐れしてしまうからです。やりすぎもいけません。

(B) 表面だけ、ちょろっとやって終わりではいけません。必ず、鉢底から滴るくらいにあげましょう。理由は(1)で書いたとおりです。

(C) 真冬でも、バラの株は水をほしがっています。花や葉っぱがなくなっているからといって、水やりを忘れることのないようにしましょう。

(3) 地植えの場合も同じですが、地植えの場合は多少あげなくても平気です。これは育成法にもよりますが、根が深く自分で水分を探して伸びようとして、株がしっかりするからです。ただ、何日も雨が降らないときや、あきらかにずーっと雨もかからないような、深い軒下の場合は、鉢と同じように水やりをしてあげてください。

また、門扉脇、玄関脇などに、地植えにしている場合、そこのエリアが周囲をコンクリートやレンガでかこってあるような、レイズドベッドの場合、工法が２つあります。底の部分が、地面にしてある場合と、大型の鉢のように、底もコンクリートで固めてある場合です。後者の場合、ただの大型鉢と同じですので、水やりは鉢植えと同じように必要です。注意しておきましょう。

(4) ホースのままか、蓮口のようなものをつけるかですが、一般には、ホースのほうがお勧めです。なぜなら、ホースを少し指で押さえたりして、水流の調節が簡単にきくからです。

(5) 花やつぼみの上からは、水をかけないほうがいいでしょう。花弁の多い品種の場合、水にぬれると咲き切らなかったり、腐ったりする恐れがあります。また、上からまんべんなくやりますと、土の跳ね返りが多く、黒星病やうどん粉病にかかりやすくなります。どちらかというと、ホースの先は、株元に近くして、水の跳ね返りが少なくてすむようにやりましょう。
Why：　水流がきつすぎたり、蓮口で広くやると、土の跳ね返りが多くなり、黒星病やうどん粉病になりやすくなるから。

(6) もし、すでにうどん粉病になっていたり、葉ダニがいたりする株は、葉の裏にも水をやりますと、菌やダニが水流で流されていきますので、少しましになることもがあります。たまに、葉水（葉に水をあてること）をやるのもよいでしょう。

(7)　もし、朝やれるのであれば、朝やるのがよいでしょう。朝忙しい方は、夕方でもしかたないのですが、少し徒長気味に育つ品種もあるようです。また、真夏の真昼間には水やりはしてはいけません。水の温度があがって、ゆだったような状態になって、最悪株が枯れてしまいます。

(8) 高層マンションのベランダなど、風がきつい場所では、水分の蒸発も激しいので、低層階で育てるときより、多めにあげるなど工夫するようにしましょう。

(9) 夏場、出張、旅行などで、３，４日誰も水やりできないときは、ペットボトルで徐々に水やりできるキャップなどをつけてやるか、湿らした新聞紙で株元を覆うなど、水切れしにくい工夫をしましょう。広い庭の場合、自動水やり装置などを使われてもいいでしょう。

(10)　水やりに関しては、少し鉢の大きさが大きいもので管理するほうが、水分の保有量が違いますので、楽です。あまり小さすぎる鉢で、バラを管理するのは、枯れやすいことと隣り合わせになりがちです。

(11) 南や西のベランダで育てている方は、ベランダの表面が熱くなってしまいますので、すのこを敷いたり、レンガをおいてその上に鉢を置くなどして、直接熱いコンクリートの上にバラ苗がこないように工夫しましょう。あまり熱いときは、多少日陰になるようなシートをかけるなどもいいでしょう。その場合、シートが吹き飛ばされないように注意してください。

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