バラ育成Tips集　～テッポウムシ～

■　テッポウムシとは

テッポウムシとは、ゴマダラカミキリムシの幼虫のことで、根に入って、枝を枯らします。枝の中心を食べますので、株の根もとなどに、木くずのようなものがでていたら、テッポウムシがいる証拠です。

成虫は、6-8月に産卵して、幼虫が発生します。

放置しますと、太い枝の中を食い荒らしてしまい、最後はバラの株が枯れることもあります。

■　テッポウムシへの対処策

木くずのようなものを発見したら、枝に小さな穴がないか確認しましょう。

穴を発見したら、針金などで奥までつつきます。そうしますと、幼虫は針金で刺されて死ぬはずです。

薬剤を使ってもいい方は、スミチオン、マラソンの10倍液を噴霧器などを使って糞孔から注入するのがよいでしょう。

[テッポウムシにやられた幹を少し削りました(左の赤○部分）。2，3か月たつと右赤○のように葉が少し出てきました。2010年春　品種はるる ]

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[さらに3，4カ月たちました。
1枚目の写真の小さな葉っぱの部分は、細いながらも10cm以上の枝になりました。
これでなんとか復帰しました。枝がさらに太くなるのを待ちます。　2010年秋]

この写真は、左の赤○部分の中央がくぼんでいますが、テッポウムシにやられた跡です。虫は除去しましたが、そのあと、この株はやはり調子が悪く、枝や葉が増えないので、さらに処置をしました。

処置としては、堅くなった根もとをノコギリなどで削りました。

そうしますと、バラの株は再生育しようとして、新しい枝や葉を出そうとします。右の○部分は、活性化して新しい葉を展開してきました。これで、復旧するか様子を見ているところです。

追記：　処置をしたるるのその後

　るるは、なんとか徐々に復旧してきており、柔らかかった枝が太く固くなってきました。昨年は花も１輪咲きました。今年はいくつ花が咲くか期待です。

[柔らかかった枝が、しっかりしてきました。本数も増えています。2013年2月]

[新しくなった枝にもたくさん葉っぱがつき、２つの蕾もつきました。元の太い枝が枯れこんできましたので、根元近くで剪定しました。株全体は小さくなりましたが、左右のバランスはよくなりました。2013年4月]

2010年から2013年と3年かかってしまいましたが、テッポウムシにやられたるるの復活処置は、一応、これで完了としたいと思います。

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Create： 04/02/2010 Update： 04/28/2013

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