■ シュートとは
だいたい春から夏にかけて、バラの株元、あるいは太い枝の途中から、新しく太い枝がでてきます。
それがシュートです。
下写真をみてください。これはフロリバンダのゴールデン・シャッツですが、赤線を引いたように、太い枝がでてきています。これがシュートです。
根もと近くから出ているものを、ベイサルシュートといい、他の主幹の途中からでているものをサイドシュートといいます。
これがでていたら、株が元気な証拠です。
このシュートは、次の秋または来春の主幹となりますので、大切に育てないといけません。
■ シュートの扱い方
ハイブリッドティーまたはフロリバンダの場合は、シュートの上のほうをピンチ(剪定)します。
目安は、シュートが30~40cmに伸びた頃(つぼみが確認できる前)に、5~6枚の五枚葉を残して剪定します。全体の枝のバランスをみて行います。
つるバラの場合は、夏の間しばらくまっすぐにのばしておきます。根もとから折れないように、麻紐やビニータイなどで縛っておくとよいでしょう(なお、ぎちぎちに縛らないようにしましょう、風で少し揺れるくらいの隙間があるほうが安全です)。
冬の剪定シーズンになりましたら、よく育ったシュートを折れないように、横に倒して来春の花数をふやすようにします。(上級者によっては、うまく枝別れをさせるために、指で折ってしまう方もいますが、初心者は無理にすることはありません。)
つるバラのサイドシュートの場合は、サイドシュートがでたところで、古いほうの枝を剪定するとよいでしょう。
新しいシュートが元気にでていたら、3年前の古いシュートは剪定してもかまいません。3年以上たつ主幹は、あまり花をつけませんので、剪定するのです。
ただし、枝数が少なすぎる場合は、無理に剪定しないでもかまいません。迷ったら、「バラに聞き」ましょう。
ミニバラの場合は、背丈が小さいので、シュートはそのままにして花を咲かせてしまってかまいません。
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