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バラ育成Tips集　～バラの花ガラ摘みの基本～

　5月も盛りになって、バラの花がたくさん咲きますと、花ガラ摘み（咲きがら摘み）が必要になってきます。

Why：　なぜ、花ガラ摘みが必要なのでしょうか？

(1) 花が残っていますと、実をつけようとしますので、株の体力を消耗します。それはよくないので、花ガラ摘みをするのです。

(2) 花が残ったまま、汚くなる品種もあります。そうしますと、古い花に上灰色かび病（ポトリチス）などのカビ・菌がついていて、他の新しい枝に移るとよくありません。

(3) 白い花は茶色くなったり、赤い花は黒くなったりして、見た目も見苦しくなります。

そんなわけで、数日おきくらいに、花ガラ摘みもしましょう。

ただ、枝のどのあたりで摘んだほうがいいのかわかりにくいという方もおいでだと思いますので、基本の位置を知っておくと参考になります。
(実際には、品種や枝、葉っぱの出方、花のつき方に依存しますので、参考としてください。「花に聞く」のが一番です。）

(A) ハイブリッドティーなど、1枝に１つの花がつく場合

下図の赤線の位置で切ります。

<上> 花のほうを先端として、3枚葉と最初の５枚葉の間で、5枚葉よりの位置。

これは、葉が少ないときや、株が若いときなどです。

Why：　

若い株の場合、葉を残すほうが、夏越えするのに少しでも光合成比率をあげられるからです。

<下>　一般に株が充実しているときは、最初の5枚葉と2番目の５枚葉の間で切ります。切った枝に、５枚葉が１つだけついていることになります。